うつ。その病気による痛みを知り、消すための方法を知る

もっと理解しようメンタルの世界

心おどる喜びを感じることがあります。ほうっておいても笑顔になれるような、そんな喜びに包まれることがあります。逆に、ハートが真っ二つに裂ける映像がまざまざと思い浮かぶような、痛みを感じることがあります。
アップサイド・ダウン、それが人の心というもの。
とはいえ、単純な「痛み」としては片づけられないこともあります。病院で治療すべき「うつ」によって、その痛みが引き起こされている場合です。

うつ病によって私たちが経験することになる痛みは、心から体へ、私たちの存在自体を蝕んでしまう危険なものです。 ここでは、その内容について探り、うつ病を解消するために私たちが出来ることは何かということを、明かしていきましょう。

光トポグラフィー

医療のマーク

光トポグラフィー。耳慣れない人にとっては奇妙な響きを持つに違いないものですが、これは、いま注目されているうつ病の「検査方法」のひとつです。
この検査をすることによって、その人がうつ病であるかどうかという診断をくだすための重要な材料を手に入れることが出来るようになっています。
検査に使われる検査機は、頭に装着する装置と、そこから得られる情報を解析する本体と、解析されたデータを表示するモニターから成り立っています。
装置から得られるのは、脳の「前頭葉」の血流データ。その情報がモニターに出て、脳内の状況を把握することが出来るようになっているという仕組みなのです。

人の体は、心臓が鼓動ひとつ打つたびに送り出してくる血液によって動いていて、それは脳も同じです。その流れの状況を見ることによって、脳の状況を把握することが出来るのです。
脳の前頭葉の血流を見ると、健康な人の血流と、そうでない人の血流の状態が違うことがわかっています。うつ病や統合失調症、双極性障害(躁うつ病)などといった「心の病」の種類によって、血流の状態がひとつひとつ違うということも明らかになっています。
光トポグラフィーの検査によって見られた血流の状態が、健全なものか、うつか、躁うつか、統合失調症かという判断を、お医者さんはくだすことが出来ます。

光トポグラフィーという検査の方法が見出されたことで最も良くなったことは、うつ病の状態を目で見てわかるデータで把握できるようになったということです。
この検査の方法が確立されるまでは、うつの痛みは、その人の口から聞くしかありませんでした。その言葉や体に現れている症状から判断するしかなかったわけです。
うつか、そうでないか。その判断をするための有力な方法を、ついに、私たちは見出したということなのです。