うつ。その病気による痛みを知り、消すための方法を知る

もっと理解しようメンタルの世界

心おどる喜びを感じることがあります。ほうっておいても笑顔になれるような、そんな喜びに包まれることがあります。逆に、ハートが真っ二つに裂ける映像がまざまざと思い浮かぶような、痛みを感じることがあります。
アップサイド・ダウン、それが人の心というもの。
とはいえ、単純な「痛み」としては片づけられないこともあります。病院で治療すべき「うつ」によって、その痛みが引き起こされている場合です。

うつ病によって私たちが経験することになる痛みは、心から体へ、私たちの存在自体を蝕んでしまう危険なものです。 ここでは、その内容について探り、うつ病を解消するために私たちが出来ることは何かということを、明かしていきましょう。

うつ病の原因

頭痛で悩む男性

うつ病の原因について、「それはコレだ!」と指さすことが出来ればいいのですが、残念ながら今この瞬間、それは難しいことです。
「おそらくコレが原因の一端となっているのであろう」と言えるレベルでは解明されているのですが、まだ完璧に隅から隅まで解き明かされたわけではないのです。
「ユーリカ」の時までには、まだ少しかかりそうだというのが実際のところなのです。

ただし、おそらく、実は「心の病気」と言って曖昧にするよりは、むしろ「脳の病気である」と言いきってしまったほうがいい病気であることは、ほとんど確かなことのようです。
私たちの「心の働き」を司っている器官である脳の中で、ある異常が起こり、それが原因で発症する病気がうつではないかと考えられているのです。
実際、その方面から治療を行うことで癒される心の痛みがあることも確かです。

「脳の異常」と言うと何だか突拍子もないことが起きたようなイメージがありますが、大事な部分が欠けたとか足りないとか、そういうことではないので安心してください。
病院で治療を行うことで改善することが出来る不調が、「異常」の中身なのです。
具体的には、その不調とは、脳の神経伝達物質に起きるもの。
無数の神経細胞がつながって成り立っている脳という器官の中で、神経伝達物質は、感情や思考を進めるためのあらゆる情報を、ネットワーク内で行き交いさせる能力を持っています。
その能力が低下することによって感情や思考の動きが滞り、心が冷えきったように痛むといううつ病の症状が現れる。このようなメカニズムが存在するのだと、現在では考えられています。