うつ。その病気による痛みを知り、消すための方法を知る

もっと理解しようメンタルの世界

心おどる喜びを感じることがあります。ほうっておいても笑顔になれるような、そんな喜びに包まれることがあります。逆に、ハートが真っ二つに裂ける映像がまざまざと思い浮かぶような、痛みを感じることがあります。
アップサイド・ダウン、それが人の心というもの。
とはいえ、単純な「痛み」としては片づけられないこともあります。病院で治療すべき「うつ」によって、その痛みが引き起こされている場合です。

うつ病によって私たちが経験することになる痛みは、心から体へ、私たちの存在自体を蝕んでしまう危険なものです。 ここでは、その内容について探り、うつ病を解消するために私たちが出来ることは何かということを、明かしていきましょう。

抗うつ剤

薬を飲む

お腹が痛い時、私たちは腹痛を抑える薬を飲みます。単に消化不良が原因なら、消化剤などを飲むことによって症状を改善させることが出来ます。
もし、お腹の中にある臓器や器官に何かしらの異常があって、それが痛みを引き起こしているという場合には、別の薬が処方されることもありますし、手術が行われることもあります。
このようにして、私たちは体に生ずるトラブルを、病院で解消することが出来るようになっているのです。

では、「心の病気」の場合にはどうなのでしょうか?胃痛だから胃に効く薬があるように、心に効く薬があるのでしょうか?「心」とは、そもそもどこにあるのでしょうか?
果てしないクエスチョンが並ぶと思いますが、ズバッとアンサーから書くなら、「薬があります」ということになるでしょう。その薬は抗うつ剤と呼ばれています。

うつ病が引き起こされる原因はさまざまですが、うつという状態にある時、異常が見られるのは脳内の神経細胞だということは、医学が明らかにしていることです。
脳内をめぐっている神経伝達物質の不調によって、思考能力や感情の表出に不具合が出て、心が病んでしまうというメカニズムが、明らかになっています。
そういうわけで、抗うつ剤は、その状態を正常に戻すべく、神経伝達物質の働きをうつ状態に陥る以前に戻すという役割を担っているのです。

ただし、この薬は神経という人間を構成する要素の中でも特に繊細に出来ている部分に作用するものであるがゆえに、しっかりとお医者さんの指示を聞き、その通りに飲む必要があります。
飲む量をきちんとコントロールすることで、副作用を抑えつつ、効果的にうつ状態から脱け出すことが出来るようになるのです。